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3次元安定解析で演繹的計算
(過剰間隙水圧は暫定値+5.5m※を使用)
地震時の滑動崩落現象において、盛土底面の摩擦抵抗は過剰間隙水圧により著しく小さくなる。このとき、土塊に作用する抵抗力は不飽和の側部抵抗が主体となることから、原理的に3次元安定解析で解く必要が生じる。

※阪神・長岡・柏崎の事例でキャリブレーションした際の最適過剰間隙水圧パラメータは5.5mとなった(ただしこのパラメータが利用できるのは土研式3次元法を用いる場合のみ)。


【盛土地盤強度計測】
解析に必要な強度は、側部強度(盛土中ほどの強度で代用)および底部強度

SS試験と土層強度検査棒のコラボ

簡易貫入試験と土層強度検査棒のコラボ
土層強度検査棒を用いることによって、盛土のc・φが得られます。しかも、地中洗掘によって不撹乱試料採取が困難な盛土底部の強度を原位置で計測できます。
しかし、宅地盛土は一般に表層部が締め固められているため、人力を反力とする土層強度検査棒を圧入することはほぼ不可能です。ここで、穴をあけるためにスウェーデン式サウンディング試験機や簡易貫入試験器を用います。
これで安定計算に必要な強度が揃います(下表は実際の計測例)。

仙台市の造成地で計測した被災盛土地盤強度と、側方抵抗モデルの設定値
 
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